開花時期
6月、7月、8月、9月
花の色
白、ピンク
名前の読み
かわらなでしこ
分布
北海道から九州
朝鮮半島や中国
生育地
草地や河原
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
30~80センチ
分類
ナデシコ科 ナデシコ属
学名
Dianthus superbus var. longicalycinus
花の特徴
淡い紅色や白い可憐な花を咲かせる。
花びら(花弁)は5枚で、先が細かく裂ける。
雄しべは10本、雌しべの花柱は2本である。
葉の特徴
葉は線形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
実の特徴
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花について
―
その他
別名をヤマトナデシコ(大和撫子)ともいう。
これは、カラナデシコ(唐撫子)とも呼ばれるセキチク(石竹)との対比でつけられた名である。
また、単にナデシコ(撫子)とも呼ばれる。
名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということである。
古名を「常夏(トコナツ)」と言う。
これは、花期が夏から秋に渡ることからついた名である。
秋の七草の一つで、俳句の季語も秋である。
分類上は、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)の変種とされている。
本種のほうが萼が長く、苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)の数も多い。
属名の Dianthus はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+anthos(花)」からきている。「ジュピターの花」の意味で、花の美しさを称えるて名づけられた。
種小名の superbus は「気高い」という意味である。
変種名の longicalycinus は「長い萼の」という意味である。