水やり3年

水やりなのに色々難しい、なぜって植物も生き物です、季節を感じ時間や気温も感じます。
「水やり3年」とは実際に経験して覚える必要があるので時間が掛かる、という意味でもあります。

植物に喜んでもらえるような水やり、学びませんか。

どうすれば植物の根がしっかりと水分や酸素を吸収できるように与えるられるか。水やりなのに色々難しい、なぜって植物も生き物です、季節を感じ時間や気温も感じます。「水やり3年」とは実際に経験して覚える必要があるので時間が掛かる、という意味でもあります。ですから昔から何も考えずに水やり30年、今だ失敗の連続という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。先ずは植物の根について。水はイオン濃度が薄い方ら濃い方へ流れます。 漬け物はこの原理を利用しています。青菜に塩という言葉がありますが、細胞などの膜から水が侵入する時の圧力を浸透圧といい、植物の根はこの浸透圧を利用して水や養分を吸収しています。 根の細胞のイオン濃度が根の回りの水分や養分のイオン濃度より濃ければ、能動的に根に水分や養分が取り込まれます。そしてその水分や養分が浸透圧によって根の中心部へと運ばれます。では、逆に根の細胞のイオン濃度が周囲のイオン濃度より薄ければどうなるでしょうか。
根からどんどん水分が抜けていき、漬け物状態になってしまいます。濃度障害の原因にもなります。ですから化成肥料や未熟な堆肥の大量の施用は気をつけなくてはなりません。植物が生きるためには水分と養分が必要ですが、ほとんどの場合は根が水分と養分を吸収する役割を担っています。 ただし、根の水分吸収と養分吸収はそれぞれ異なるメカニズム によって行われています。 細胞膜にはイオンチャネルとイオントランスポーターのほか、イオンの取り込みにエネルギーを提供する変換装置、取り込みの強さを調節する装置、イオンチャネルのゲ ートの開閉を調節する装置などもあります。 根細胞に取り込まれた養分イオンは根の導管に入り、水と一緒に地上部へ移動し、茎や葉に供給されます。土壌中の養分元素は、イオンの形で植物の根圏に移動して吸収され2つのルートから、一つは植物が土壌中の水を吸収することで、土壌溶液に溶解しているイオンが水と共に根の表面に運ばれます。もう一つは植物の吸収により、根圏のイオン濃度が低くなり、濃度勾配が発生し、イオンの移動が起こる拡散であります。 土壌溶液中の養分イオンの濃度調節には、土壌コロイドが非常に重要な役割を果たし施肥した養分が土壌溶液に溶けて、過剰の陽イオンが土壌コロイドに吸着され、流亡を防ぐ。植物の吸収により土壌溶液中のイオン濃度が低くなったとき、土壌コロイドに吸着している養分イオンが水素イオンの置換により再び土壌溶液に遊離して、植物の吸収に供する。根の水分・養分吸収は、主に根の先端にある根毛により行われ、 根毛は根と土壌との接触面を増大させ、効率よく水分と養分を吸収します。鉢の水やりについて、根は、周囲の土に水分が無ければ水を求めて伸び、水にありついたら吸収し、乾くとまた伸びる。(この間、土の粒の間にある酸素や養分も吸っている。)そのため、土が乾いたり湿ったりを繰り返し、適切な水やりを続ければ、鉢の中によく根が張り、生育が良くなります。もし水が足りない状態が長く続くと、葉は気孔を閉じ、水分の減少を防ごうとする。すると葉の温度が上昇して、葉が焼けてしまったり、ひどいと枯れてしまうこともあります。また、上部の若い葉が、足りない水分を少しでも補おうと、古い葉から水分を奪うため、下葉枯れが起ます。水やりは、「一日に〇回」とか「〇日に一回」などと、決まった間隔で行うものではなりません。動物が、のどが渇いたときに水を飲むのと同じで、植物も、水不足になったときに水を欲しがる。その頻度は、季節や温度、湿度、日照量、風当たり、土の種類、鉢の材質などに大きく左右されるからです。水やりは、「土の表面が白っぽく乾いたら行う」が原則で、鉢植えを枯らす原因は水のやり忘れよりも、水のやり過ぎによる根腐れのほうが多いといわれています。「少しくらいしおれても気にしない」というくらいの気持ちで。水やりの方法は、鉢の縁ギリギリまで水をため、土に吸い込まれた水が、鉢底から流れ出てくるのが理想的です。思い切ってたっぷりと水を与えることで、土中の二酸化炭素や、根から分泌された老廃物が、水と一緒に鉢底から押し流され、代わって土の表面から新鮮な空気が入り込むため、根が機嫌よく呼吸できるようになります。ついでに、土中に蓄積した塩類(余剰な肥料など)も、きれいに洗い流される想像をしながら(頭でイメージ)楽しんでやってみましょう。土中に含まれる空気の二酸化炭素濃度は、大気中よりはるかに濃く、何十倍にもなる。それでも植物の根や土中の微生物が酸欠にならないのは、余分な二酸化炭素が土中の水に溶け込み、流亡するためで「鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやる」ことの意義は、このことからも理解できでしょう。水やりの時間帯は、植物が活動を開始する早朝が最適ですが無理ならなるべく夕方までに行ってください。日中と夜間は、ある程度土が乾いている状態にしておくと、夏の暑さ負けや、冬の凍結などを防ぐことができます。水やりの際は、茎葉や花に水がかからないようにするのが基本。 植物は葉裏にある気孔から水を蒸散させ、減った分を根から吸い上げているので葉がぬれると、気孔からの水分の蒸散量が少なくなり、根からの水分吸収も悪くなります。また、茎葉や花がぬれると、病原菌が増殖し、病気が発生しやすくなります。特に梅雨時は、高確率で病気が発生するので注意。 水やりは、ハス口の付いているジョウロか、口の細い水差しを使って行ってください。散水方法を手元で切り替えられる製品も便利です。少量の水を、ちまちまと与え続けると、水のかかった部分だけが湿り、鉢底の土は乾いたまま、という事態を引き起こしやすい。また、鉢の縁まで水をためず、土の表面の、ある一箇所にばかり水をかけていると、土の中に水の通り道(「水みち」という)ができ、水の行き渡る部分と、全く水の来ない部分に分かれてしまうことがあります。いずれも、水がしみ込まない部分の根が傷んだり、根の張り方が偏ったりするので、好ましくありませありません。水やりの回数が多すぎていつも土が湿っていると、根の伸長が抑えられ常に水浸しの状態が続くと、根が新鮮な酸素を吸うことができず窒息し、根腐れを起こします。そうなると株全体が枯れるのは、時間の問題。せっかくきちんと水やりしていても、鉢が傾いていると、水やりの後、鉢底の一部に水が溜まってしまい、そこに張っている根が腐ることもあります。鉢の置き場所はできる限り水平な場所が好ましいでしょう。鉢の下に「鉢受け皿」を敷いている場合は、水やり後、鉢底から出た余分な水が受け皿に溜まってしまう。そのままにしておくと根が水浸しになり、根腐れしかねないので、必ず、溜まった水を捨てておくように。室内に置いている大鉢などは、鉢受け皿に水が溜まったからといって、いちいち鉢を移動させて水を捨てるのが億劫。そんなときは、雑巾やボロ布を受け皿に浸し、水を吸わせるとよいでしょう。水やりに用いる水は、水道水のようなきれいな水にしてください。一晩くみ置いた水もよいでしょう。 風呂の残り湯も使えるが、水中に脂肪分などの汚れが含まれているため、毎日のように与えていると、根が傷んだり、病気が出たりする可能性があります。勿論入浴剤を使用した残り湯を与えるのも禁止。また、池や川が近くにあるからといって、そこから水を汲んできて与えるのも問題があり、そのような水には、植物の病原菌(特に疫病菌)が潜んでいることが多いからです。地植えの植物には、原則として水やりの必要はありません。しかし、造成地の場合は、土の質が悪かったり、土の量が少なかったりして、乾きすぎてしまうことがあるので真夏に晴天が続くようなら、散水して樹幹の真下にある土と、枝葉をたっぷりと濡らしてやりましょう。※地表を湿らせる程度では、地下の根まで届かないので注意。

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清浄明潔・品種

4月は清明、万物はみな清らかに清々しく明るく美しいころ。
新入学の子供たちや新入社員の初々しいスーツ姿も春らしい情景です。

4月は清明、万物はみな清らかに清々しく明るく美しいころ。

新入学の子供たちや新 入社員の初々しいスーツ姿も春らしい情景です。

初めてお給料をもらった頃が懐かしい、今となっては遠い昔の出来事、あの頃の清々しい姿は何処へやら。

人は年を取ると変わりますが、生き物はみなようゆうものなので、良く変わった方も悪く変わった方も気を落とさずに、頑張りましょう!

植物も例外なく年々変わってきています。

勿論人の手で意図的に改良するものも、自然天然のものも変化するんですよ。

ジョゼフ・ピトン・トゥルヌフォールという人が昔植物を草と木に分け、さらに花の形で綱を分け植物分類の基本の考え方が出来上がりました。

植物は網(classe)、目(section)、属(genre)と分けられ、その後リンネ、ブラウン、ホーフマイスター、ジョシューなど有名な方々が一生懸命頑張っていただいて気の遠くなるような数を分類していただきました。

そのほとんどは19世紀半ばに出来上がり後にダーウィンによる進化論で分類学が大きな発展をすることになりますが、1990年代以降はDNA解析で分類の組なおしが繰り返し今後も続いてゆくのでしょうか。

園芸作物の品種、改良、育苗、繁殖の歴史はメンデルさんが大きく法則を変え発展させるのですが、近年このメンデルの法則を要しない遺伝子組換えが常識を覆す品種を次々と生み出す事となり、品種の特許出願が企業や公共団体の占める割合も増えているようです。

因みに品種登録すると一般作物で20年、永年作物で25年品種保護が保証されます。

ゲノム細胞・品種

凄いぞ原核生物!大腸菌、ネンジュモ、アオコ、みんな嫌われ者ばかりじゃないか!

ゲノム(遺伝子)編集は今、CRISPRの応用により最も確実で簡単にクローンを作り出す事が可能になりました。

凄いというか恐ろしいというか、『神の領域』といわれノーベル賞候補に間違いなく上がると思われます。

元々は単細胞から発見されたようです。

凄いぞ原核生物!大腸菌、ネンジュモ、アオコ、みんな嫌われ者ばかりじゃないか!


これから世の中のものは一体どうなってしまうのでしょうか、ルールは守りましょうね。

メンデルさんから受け継がれた法則は要しない次元にあり、なおさら遺伝資源の重要性が求められる時代になってきました。

近年DNAを使った分類化も正確に整理されてきました。

「他人のそら似的なもの」や「同属の変わりもの的なもの」も関係が把握できてきたので誤解もなくなるでしょう。

植物の分類と名前にはルールがありますが、植物学では自然分類法、園芸学では人為分類法と複雑です。

・二名法:Homo sapiens (知能ある唯一の)イタリック体と、L(人物)ローマン体をヒトの学名から。

名詞、形容詞、人物名と決められている。

Homoの部分を属名(必ず大文字で始まる)+sapiensの部分を種小名+Lの部分を命名者。

分類学の父カール・フォン・リンネのLが唯一の人物であることを表したLなのであります。

あと、科というのがあります。

科とは属の集合体、形態の差は科間は大きく、属間は小さく総じて分類群、科>属>種の順番です。

春に3日の晴れアリ?・球根

春は寒い冬から、暖かくなるとともに、天気は周期的に変わるようになり、晴天が長く続かないことを表して
『春に三日の晴れなし』という言葉があります。

春は寒い冬から、暖かくなるとともに、天気は周期的に変わるようになり、晴天が長く続かないことを表して

『春に三日の晴れなし』という言葉があります。

今年はこの言葉は当らないようで、連日晴天夏日のような状態が続き寒さが苦手な方にはうれしい天気です。

ところで桜の開花にはどのように影響してくるのでしょうか、『桜600度の法則』はご存知でしょう。


バラ科桜属は日本が世界で最も美しい分布の中心であり多くの園芸種も育成されています。

沖縄のカンヒザクラが1月から始まり続いてヒガンザクラ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラと気温の上昇で次々咲き始め南から北へサクラ前線が形成されます。


・春の花といえば球根植物が活躍する季節でもあります。

球根は宿根草の性質を持ち不適な環境では低温、乾燥などで乗り切り養分の貯蔵器官が肥厚していることが特徴的です。

球根の種類は鱗茎、塊茎、球茎、根茎、塊根とあり食材にも多く登場してきます。

球根という言葉は園芸用語で、日本独自の用語です。

シーボルトからビル・ゲイツまで

「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」をご存知でしょうか。

北極点から1,300㎞南ノルウェー領スピッツベルゲン島。

そこには植物の全滅に備え世界100か国以上から集めた10,000種を超える種子の標本が保存されています。

ビル・ゲイツ氏が中心となり建設された設備は地下より海抜130mの岩盤で、内部は120mの地点に設けられ、貯蔵庫は常に摂氏マイナス20度に保たれています。

万一の場合でも永久凍土層に守られるためマイナス4度を維持できるようになっています。「地球最後の日のために」方舟は作られたのです。

歴史上数多くの学者や研究者によって広められてきた植物たち。

シーボルトはドイツ出身の医学者・博物学者ですが動植物学に造詣が深いことでも有名です。

シーボルトは長崎で植物園を造り栽培研究を行っていたのには実は植民地経営で世界に張り巡らされた植物組織ネットワークの一員であることが背景にあったようです。

しかし日本における植物の復興に大きな影響を与え貢献したことは大きく、また、それら研究成果は当時のヨーロッパにも影響を与え、後に数多くのプラントハンター達が長崎を訪れシーボルトの広めた園芸の功績を称えていることでもわかります。

長い歴史の中で積み上げてきた動植物を如何に未来に向け、守り発展させていくべきか。

バレンタインデー・種子

バレンタインデーホワイトデーが近年下火になっているように感じるのは私だけでしょうか。

そもそも3世紀後半に殉教したキリスト教司祭の命日が、何故好きな人にチョコを渡して愛を告白する習慣になってしまったのか。

「商業戦略」に乗せられチョコレートの売り上げに貢献させられ40年以上続いたこの戦略も、近頃の若者には余り受けないようで、お陰で義理チョコしか貰ったことのない私としては惨めな思いをせずに済みます。

「種子繁殖」の続き、以前バーナリゼーション(春化Varnarlization)のお話をしましたが、休眠から覚醒するのは球根種子も同様です。

健康な種子、芽、球根が温度や水分などの環境条件が整っていても、四季のため覚醒しないのはアブシジン酸などの抑制物質で休眠しているからです。

秋植え球根の場合温周性のため地中海沿岸型の出身では夏は高温乾燥、冬は温暖多雨のため過酷な夏を乗り切るため夏は休眠して乗り越えて生存しています。

そのため秋から春にかけ生育する「冬緑型、とうりょくがた」なのです。

促成開花技術を使えば人工的に開花の演出ができるということもご存じでしょうか。

例えば。

乾燥させた球根を冷蔵庫に入れ(春化処理)数か月後に春を演出した栽培ができれば開花調整が可能です。など。

「休眠」から覚醒させることを「休眠打破」と言い、発芽抑制物質の減少はジベレリンなどの成長促進物質の増加により休眠から覚醒すると考えられています。

ここでの「種子繁殖」では種子の固定品種の採種や、一代雑種品種の採種についてはまたの機会にいたします。

種子の発芽の条件には4つの環境要素が重要で、水、温度、光、酸素ですが一般に植物は光なしで発芽しますが、光を必要とする種子の場合覆土を嫌います。

「光発性種子」「暗発性種子」と光の有無を確認し藩種や管理をすることが大切で、光の有無に関係せず発芽する「中光性種子」などもあります。

発芽条件に肥料はいらないことはご存知でしょうが、イネなどは水中で発芽するので酸素も必要ありません。

次回も種子を少し続けます。

ありがとうございました。

花粉の季節・種子

天気予報に花粉の情報が表示がされるようになり、またムズムズする花粉症の季節がやってきます。

春はあらゆる生き物にとって躍動的な季節であり待ちどおしいものですが、もはや花粉症の人には春は来てほしくない季節になりつつあるのかもしれません。

杉花粉は近年無花粉スギの開発が進んでいますが、これは無花粉の遺伝子を持つスギを発見できた事で開発が可能になりました。

地球温暖化対策への取り組みも重要で、人間が自然と共存するためには我慢しなくてはいけない事もあるのは仕方ないですか。

花粉とは子孫の繁殖のためにあるものですが繁殖には「種子繁殖」「栄養繁殖」「組織培養」などがあります。

種子繁殖は簡単に大量の種苗を生産できる繁殖方法ですが、個体ごとに自然界に適応にするために獲得した多様性などで、同じ品種なのにバラツキがあり必ずしも期待通りとは行きません。

メンデルの法則をご存知でしょうか。

血液型からの遺伝子型などは有名ですが、優性の法則、分離の法則などで示されているように或る確率とパターンにより世代交代していくとされています。

しかし育苗の専門家によってこれら問題は、増殖技術により品種の特性を維持し農業生産に利用する事が可能になりました。

次回に続きます。